Before (改善前)

規格品から外れたソケット寸法のため、左記のような寸法のソケットは加工によって作成する必要があります。
⇒ コストアップの原因
⇒ 納期がかかる原因

産業用機械・装置カバー、特に工作機械や半導体製造装置や分析計のカバーを設計する際に、ソケットを使用する場合、任意寸法のソケットを設計図面に採用することがしばしばあります。この際、任意のソケットを用意するためだけに加工工程が必要になり、その加工工数に
より装置カバーのトータル費用と納期が高くなることがありました。

V

After (改善後)

板金加工において一般的に使用されるソケットなどの部品は、既にJIS 規格によって寸法があらかじめ規格化されています。設計者は、産業用機械・装置カバーや工作機械カバーを設計する場合には、この規格品のソケット寸法をできるだけ採用することで加工工数を削減できます。規格品を使用すれば、納期・コスト・品質面を向上させた設計が可能となります。

POINT(要約)

ソケットなど市販品として販売されている機構部品はできるだけJIS 規格等の寸法に準拠して設計することがコストダウンの実現につながります。部品パーツが多い産業用機械・装置カバーではいかに標準部品を効率的に活用するかが、最も一般的なVA/VE 設計のポイントと言えます。設計者はJIS 規格等の存在を知っておくが基本的な知識になるのです。