Before (改善前)
ねじ止めをするためにプレスナットでネジ止め分の高さを作り出しています。この場合、プレスナットを1個使用することで部品コストが高くなってしまうことが問題でした。
板金加工の組立でネジ止めの際にタップ加工をせずにナットや、プレスナットで代用する場合があります。しかし、ナットや圧入ナットはそれ自身が部品であるため、それ自身にコストが発生します。数千個くらいの量産になれば、1 個数円のナットや圧入ナットでもコストが大きくなってロット全体の部品コスト上昇の原因となることもよくあります。
V
After (改善後)
バーリング加工で対応することで、今まで必要であったナットや圧入ナットが不要になります。部品レスにすることで、部品コストや品質の安定化にもつながります。
ネジ止めをする際にナットや圧入ナットをバーリング加工に変更することにより、部品コストを下げることが可能です。産業用機械・装置カバーとしての仕様、機能の面で問題がないようであれば、バーリング加工への変更をお勧めいたします。
POINT(要約)
今までの図面ではナットや圧入ナットを使用するのが普通であった部品も仕様と機能を満たせばバーリング加工に変更することで、ナットや圧入ナットを使用しない仕上がりにすることができます。今までの図面では当たり前となっていた加工方法も見直してみることで、部品コストの削減などにつながることはよくあります。