Before (改善前)

片面の塗装ではなく、両面または全面に塗装を施す必要のある製品の場合、通常塗装工程を表面と裏面の2 回に分けておこないます。各面でそれぞれ塗り工程と乾燥工程を必要とするため、作業時間も当然片面の塗装に比べ2 倍かかってしまっていました。

V

After (改善後)

①大きさによらず、つり穴があることで作業時間は短縮されます。

塗装用の吊り穴をあけることで、製品を吊るしながら両面を同時に塗装する方法があります。この吊り穴を利用した塗装方法をおこなうことで、通常2 回に分けて塗装する必要のある製品を1 回の塗装を完了させることができます。この吊り穴の利用により作業時間の削減、品
質の安定につながります。(基本として吊穴は2か所必要ですが、場合によっては1か所でも可能です。)

POINT(要約)

塗装のことを設計の段階から考え、図面に吊り穴をつけておくことで、塗装工程の時間を半減させることができます。作業時間の短縮により、部品のトータルコストを抑えることも可能となることがメリットです。産業用機械・装置カバーの性能と仕様に問題がない場合は吊り穴を採用することをお勧めします。